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ラマダン

朝4時過ぎ
日本から27時間かかるこの国では
日が昇る夜明け
町中でイスラム教信徒に礼拝の時間を告げる
「アザーン」が流れます。

今の時期 イスラム教徒は
コーランの教えに則り
夜明けとともに  太陽が昇っている間は
一切の物を口にしません。
約1ヶ月 ラマダン という断食に入ります。

食べ物、飲み物を断ち 
泣く事もしません。
水浴びもしません。
唾液を飲み込む事もしません。
耳からも、目からも、身体の中に水分を
一滴も入れる事はしません。

これは 自己犠牲により餓えた人を共感する
意味があるそうです。

またあらゆる禁欲をします。
タバコを吸いません。
争い事をせず穏やかに暮らします。
性欲も抑えます。

こうした 禁欲生活をして 自制心を養うそうです。

それは日没まで続き
日が暮れると家族と共に
感謝の気持ちで食卓を囲みます。
また日が昇ると 厳しい断食。
これを続けるそうです。
旅先で知り合った
10代20代の若者も
明るく普通にそれらをこなしています。
 
食事をとっている私が
申し訳ない気持ちになり

               ごめんね       

  と伝えても

               宗教が違うだけだから
               全然問題ないよ 気にしないで。
                あなたが笑うと
               こちらもすごく楽しくなるよ。

と 笑顔で返してくれました。

また 違う宗教の人たちも

そのコーランを認め それを配慮して
生活をしています。

イスラム教徒は1日5回
決まった時間に礼拝をします。
空港内にも ムスリムと書かれた
礼拝室が 男女別にたくさんありました。

この国は
イスラム教
ヒンドゥー教
カトリック教
仏教と
主に4つの宗教徒が多いですが

他宗教を認めて理解する事が
常識になっている。

その事が
とても素晴らしい事だと
つくづく思いました。