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占い師


新春占いで 今年はどんな年になるかと
鑑定をさせて頂きました。
運気が上がる方、停滞時期に入る方、
お一人おひとり
また違う鑑定になるわけなのですが

占い師の言葉って
ずーっと その方の心に残ると思うんです。

なので 依頼者の持っている
良いところ、運の強いところを
まずお伝えするようにしています。

その上で
今年の運気をお話するのです。

まさか
  地獄に落ちるわよ
と、本気でお伝えする占い師はいないと思うのですが、

運気の弱い時は その時ならではのアドバイスが出来たら、
と思っております。





私事なのですが

私には二つ年下の妹がいます。
妹は若い頃、父親に結婚を反対されました。
父はお相手の方が気に入らなかったのです。
結婚は認めない。と。
堅い堅い 昭和の父親ですね。
時代錯誤です。
優しく、大好きな父親ですが
その時代、
父親の言う事は絶対で
私たちが父親の方向を変える事はできませんでした。


お相手の男性は 結婚を認めて欲しいと
よく父を訪ねてきました。
その時期、家族内はピリピリ状態でした。
妹も反発して
毎晩言い争いになっていました。

父の
  どうしても一緒になるなら勘当する

と言った言葉から
妹は駆け落ち結婚を選びました。


母も私も、親戚中で話し合いしました。
妹が幸せになるのが一番です。
それは
皆んな思いは一緒だったのですが
父は自分の言った言葉を撤回するのは
できない世代だったのでしょう。

今なら父の本質として分かるのですが、
頑固な2人は反発しあったまま
妹は家を出ました。


母は もう泣くばかり。
その頃私も どうしていいのか分からず
反対する父と、反発する妹の間で
オロオロするばかりでした。
ただ 大事な妹が悲しむのが辛い...

そんな日が何ヶ月も続いたある日、
少し離れた町に
良く当たる占い師がいる
と、知った母は 
藁にもすがる思いで相談に行ったのです。

今から十数年前の事です。
私はまだ占い師になろうとか
思ってもいない頃。


◯◯町の普通の家の 普通の主婦の人だった

後から母に聞きましたが

その占い師が言うには、

 この男性は若い頃は運気が弱いが
 大器晩成型。
 一緒になって苦労もするけど
 歳を重ねると幸せになれますよ
 駆け落ちしても大丈夫。
 見守って下さい。

と言われたそうです。


それを聞いて 母は
父の反対を押し切って勘当されても結婚する
妹を認めよう
と言い出したのです。
占い師が言ってくれたんだから
間違いない、
いい人と一緒になって幸せになると信じよう。
と 思い込ませるように私に そして自分に言い聞かせていました。

妹夫婦には女の子が2人生まれましたが
父は会う事もなく。
妹はどんな思いだったのか
今でも当時の妹の気持ちを思うと
胸が熱くなります。

お相手の男性は 本当に温かく心の広い人で
そんな父を 悪く言う事もせず
  幸せになれば
  いつか分かってもらえます
と 母と私に言ってくれるのです。



あの時の占い師の言葉を
母はずっと信じて
影ながら妹夫婦を支えてきました。


笑顔がたえない明るい家庭を作った妹夫婦は
数年前に 実家を訪ねてきました。

お父さん、久しぶり。 と。

父の反応が怖かったと 笑っていた妹ですが
こちらは時間をかけて
2人の間にできた壁を
取り除いていっています。

素直でない父に 今なら私も
バンバン アドバイスしています。




そんな経験から
占い師の鑑定は
その方の心に ずっとずっと残るもの。
そして支えになる事がある と、
それをいつも頭に入れて
鑑定させて頂いています。




今日は長いお話になりました。
最後まで読んで頂き
ありがとうございます。

また機会ありましたら
アリアの家族話を
させて頂きますね。